特別企画「ともに」

2020年9月12日(土)12:54-13:24


バレエで故郷を元気にしたい
[女川町]
この夏、女川町に、町では初となるバレエ教室ができました。教室を開いたのは、女川町出身の小松未羽さん。小松さんは、6歳からバレエを始め、石巻市内のバレエ教室に通っていました。中学卒業後は、京都のバレエ専門学校に進学。高等課程3年の時に、震災が発生。自宅は全壊、父親を亡くしました。専門学校卒業後は、京都でバレエ教室の指導者として働いてきましたが、女川町にバレエ教室を開きたいという子どもの頃からの夢をかなえるため、今年2月、戻ってきました。活気にあふれ、笑い声が絶えないような場所にしていきたいと小松さんは言います。


石巻に移住し農業の担い手に
[石巻市]
石巻市北上地区にある一般社団法人イシノマキ・ファーム。就農支援に力を入れていて、農業を始めたいという人が、県外からもやって来ます。その中のひとり、結婚して間もなく奥様と一緒に東京から移住してきた池田新平さん。生まれも育ちも東京の二人が、石巻に移住しようと思ったのは、やはり震災が大きかったようです。地元の方からの、地域の力になることに遅いことはないという言葉が、心に響いたと言います。池田さんは、移住から一年余りが経った今も、汗をかきながら農業を学ぶ日々が続いています。