特別企画「ともに」

第12回
3月18日(日) 13:01~13:49


震災から一年 閖上中学校遺族会
 11日、津波で14人が犠牲となった名取市の閖上中学校で、亡くなった子の親御さんが作った慰霊碑の除幕式が行われました。

3.11 東松島の空に舞う“青い鯉のぼり”
 東松島市大曲浜で家族4人を失った伊藤健人さんは高校を卒業しました。
 弟が大好きだった青い鯉のぼりをあげるプロジェクトを立ち上げ、弟と一緒に取り組んでいた和太鼓の活動に熱心に取り組んだ一年でした。
 11日、自宅のあった地区で青い鯉のぼりをあげ、鎮魂の和太鼓を演奏しました。気持ちに区切りをつけるため、午後2時46分から力強く太鼓を打ち鳴らしました。


南三陸・歌津 ある漁師の一年
 カキ養殖再開を目指す千葉正海さんは、この一年を無我夢中で過ごして来ました。
 11日は「ページをめくるような」区切りだったと言います。地区のリーダーとして、街並みごと高台に移す壮大な計画の実現に向けて行政との交渉にも取り組んで来ました。
 「手探りでも、とにかく前を見て。あしたを目指して進んでいかないと。」千葉さんは歩みをとめません。


亘理とともに、あるボランティア男性の今
 大阪から亘理町にボランティアとしてやって来た松本英之さん。そのまま亘理町民となり、生活指導相談員として仮設住宅で暮らす人を支えています。今では550世帯以上の仮設住宅を担当。困っている事はないか、助けを必要としている人がいないか、住民の声に耳を傾け続けます。


今月で閉校の谷川小学校、最後の卒業生
 牡鹿半島にある石巻市立谷川小学校は津波で校舎が全壊し、大原小学校に“間借り”して授業を行って来ました。壊れた校舎の使用のめどがたたず、今月で閉校。二人の6年生の"最後の卒業式"が行われました。3月24日(土)に旧大原中学校で閉校式が実施されます。