特別企画「ともに」

第15回
6月10日(日) 13:57~14:51


中継 仙台市農業園芸センター
 海岸から直線で約3キロの所にある仙台市農業園芸センター(仙台市若林区)。去年3月11日、津波に襲われました。大温室の熱帯植物は全て枯れるなど被害が出ました。
 被災から1年3カ月が経ち、少しずつ復旧しています。二年ぶりのバラ祭りが開かれている会場から生中継でお伝えしました。


津波被害を受けた若林区の農家
 仙台市農業園芸センターの近郊で農業を営む二軒の農家を訪ねました。被災後、すぐに復旧に取り組んだ畑作農家の菅野浩次さん。若林区で一番に復旧するんだと言う強い意志で独力で再生に取り組みました。一方、仲間と法人化して稲作農業をしていた佐々木均さん。法人化していた事で復旧の際の負担等も少なくて済んだ、と振り返ります。農業を次世代へどう引き継いでいくか、共通の想いが伺えました。


石巻・長面浦の今
 石巻の内海・長面浦のほとりで漁家民宿を営んでいた坂下さんご夫妻。ボランティアの力を借り、自宅の片付けを進めて来ました。地区のライフラインの整備が中々進まない中、暮らしを取り戻し民宿を再開したいと強く願いながら、前に踏み出しています。


南三陸・カキ養殖再開
 カキ養殖を営んでいた千葉正海さん方。ようやくカキ養殖の再開にこぎつけました。
 正海さんの長男・拓さんが種ガキをロープに挟み、イカダから海につるしました。「何年も待っていたような気持ち」と話しながら作業に取り組む表情は充実しています。少しずつ復興へ向けて進んでいます。


亘理いちごっこの取り組み
 被災者支援のカフェ・レストラン「亘理いちごっこ」。食事提供などに加え、イチゴをモチーフにしたグッズ作りを被災した人達と一緒に始めました。「エコたわし」や「ストラップ」が評判です。代金の一部は作った人に還元されますが、夢中になって作れる事が楽しいと取り組む人達にも好評です。