特別企画「ともに」

第25回
4月27日(日) 14:55~15:25
[再放送]5月5日(日) 深夜1:15~1:45


気仙沼の仮設商店街で飲食イベント
[気仙沼市]
 4月20日、気仙沼市内にある3つの仮設商店街が合同で飲食イベント「気仙沼バル」が行われました。これは、気仙沼の食の魅力を発信しようと企画されたものです。イベントは大盛況。県外から多くの観光客が訪れていました。中には、「ここでお金を使うことで、ボランティアにつながると思う」と話す客も…震災からの復興状況を発信する良い機会になったようです。


石巻・船越の今~浜は、高台移転は…
[石巻市]
 津波で9割の家屋が流失した石巻市雄勝町船越地区。浜の再建をめざし、漁師たちは共同で漁業を。女性たちは雄勝特産のスレートで小物を作り、浜を支えてきました。震災から2年。女性たちは、震災前の仕事に戻りました。ヒジキやフノリも採れるようになり、海は以前の姿を取り戻しつつあります。しかし、高台移転は思うように進んでいません。ふるさと復興への思いを変わらず強く持ち続けている住民たちの姿が、そこにはありました。


名取の仮設住宅で学習支援
[名取市]
 名取市閖上地区で被災した子供たちのために、無料で学習支援を行っている団体があります。震災前、閖上で学習塾を開いていた工藤博康さんが先生となり、市内3カ所の仮設住宅集会所で「寺子屋 閖上」が開かれています。これまでに、寺子屋で学んだ受験生全員が志望校に合格。工藤さんはその手助けをしてきました。新学期になり、自宅の再建などで仮設住宅を離れていく子供たちもいます。しかし、工藤さんは、「たったひとりになっても教える、おれが通い続ける…」と言います。閖上の子供たちに寄り添う、息の長い活動が続きます。