特別企画「ともに」

第29回 8月10日(土) 14:20~14:50
[再放送]8月18日(日) 26:10~26:40


七の市商店街
[七ヶ浜町]
 菖蒲田浜から約1キロ。町の中心部の高台にある仮設の復興商店街。地元住民たちの憩いの場でもあります。店の看板は、子どもたちがデザインしました。町に賑わいを取り戻したいと、毎月最終日曜日には、「んめぇのあっと市」というイベントも行っています。商店街から新名物が誕生しました。その名も「七ヶ浜ふっこうバーガー」。地元産のワカメを練り込んだパンに、魚のすり身を焼いたパテを挟んだもの。「んめぇのあっと市」での限定販売とあって、人気を呼んでいます。


南三陸のカキ漁師の苦悩
[南三陸町]
 カキ養殖を途絶えさせる訳にはいかないと再開を決め、奮闘してきた南三陸町歌津に住む漁師、千葉正海さん拓さん親子。番組では、何度か漁師親子の復興の歩みを伝えてきました。「伊里前牡蠣復興 結っこ基金」を立ち上げ、その基金をもとに、震災の翌年5月からカキ筏数台を海に浮かべ、養殖を再開。カキも順調に成長しています。しかし、そのカキは未だ出荷できず、収入に結びついていません。出荷に不可欠なカキ処理場の建設が大きな壁となっています。


仮設住宅で暮らす子どもたちの夏休み
[亘理町]
 NPO法人「ロシナンテス」が企画した、1泊2日の野外研修。名取市の閖上地区、亘理町の荒浜地区で被災し、仮設住宅などで暮らす30人の小学生たちが参加しました。大自然の中で遊ぶ子どもたちの表情は、とても生き生きとしていました。仮設住宅の周りには、遊ぶ場所もなく、同級生もいないため、兄弟で遊ぶしかないのが現状です。子どもたちの夏休みひとつとっても、まだまだ震災前のようには戻っていません。