特別企画「ともに」

第30回 9月14日(土) 13:30~14:00
[再放送]9月22日(日) 25:15~25:45


きぼうのかね商店街
[女川町]
 女川高校のグランドに、2012年4月にオープンした復興商店街。商店街のシンボル「希望の鐘」。これは、JR女川駅前にあったからくり時計の鐘が、がれきの中から奇跡的に見つかったものです。食料品店、飲食店、衣料品店など様々な業種のお店が、約50店並んでいます。精肉店のお孫さんが、商店街を案内してくれました。酒屋さんでありながら駄菓子も扱っているお店。ボリューム満点の食堂。店主の笑顔が絶えない商店街です。


写真洗浄ボランティア
[仙台市]
 震災1年後に結成された「おもいでかえる」。がれきの中から集められた写真の洗浄をしているボランティア団体です。これまでに延べ7,000人が作業に携わりました。代表の野瀬香織さんも津波で実家が流され、思い出の品を全て失いました。「1枚でも多く、持ち主に戻り。幸せな気持ちになってもらいたい」という思いで、先月仙台市内で約20万枚の写真を展示しました。期間中775人が訪れ、8,335枚の写真が持ち主の元にかえりました。一人でも写真がほしいという方がいらっしゃるうちは、活動を続けたいと野瀬さんは言います。次回の写真展示は、来年3月7日~16日に行う予定だそうです。


市民参加でつくる震災の記録
[東松島市]
 東松島市の図書館では、市民に協力を呼び掛けて、自宅に押し寄せた津波の高さや当時の人々の行動など、震災直後の記録を集めています。「東松島では、震災発生時の映像がほとんど集まらなかった。同じ悲劇を繰り返さないため、後世に届ける作業を、人々の記憶が薄れないうちにやらなければ…」と職員の加藤副館長は言います。記録したインタビューは、編集した上で、館内やホームページで公開しているほか、DVDにして残しています。