特別企画「ともに」

第34回 2014年1月18日(土)13:55~14:25
[再放送]1月26日(日)25:50-26:20


鹿折復幸マルシェ
[気仙沼市]
 3棟に、飲食店、商店、事業所など23店舗が軒を連ねる「鹿折復幸マルシェ」。「鹿折のまちを地元の人たちでもう一度作っていきたい」と震災から2カ月後には、動き出したそうです。「店舗さんが、集まらなかったり。業者を頼んでがれきを撤去する費用がなかったので、自ら重機の免許を取って片付けました。」と話す代表の塩田賢一さん。商店街は今月で、プレオープンから2周年を迎えます。鹿折地区で行われている土地のかさ上げ工事により、商店街も5月の連休以降には、数百メートル離れた場所に移転の予定です。


ボラとして記者として、被災地を見つめる
[石巻市]
 主人公は岩手県盛岡市出身の千葉暢子さん。石巻市渡波に拠点を置くボランティアグループ「It's Not Just Mud」(インジム)で、海外からやってくるボランティアの受け入れ窓口を務めています。自身もボランティアとして活動しながら、さらに、県の復興応援ブログ「ココロプレス」の石巻エリア担当記者として、ボランティア活動を通して見つけた“被災地の前向きな姿"を発信しています。「被災された方々も、“ありがとう"っていう気持ちを伝えたいと思っている人も多いので、そういうのも発信したい」と千葉さんは言います。


子供たちと本をつなぐ~うみべの文庫
[塩釜市]
 塩釜市で、絵本の読み聞かせをしている長谷川ゆきさん。子供たちと絵本をつなぐ糸のようになりたいという思いから、私設図書館を開く準備を進めていましたが、津波により自宅が被災し、こつこつ集めた800冊の絵本も流されました。残ったのは、読み聞かせの練習をするために持っていた2冊のみ。しかし、長谷川さんは諦めませんでした。避難所で知り合った方々の呼び掛けで、支援の輪が広まり、長谷川さんのもとに、たくさんの絵本が寄せられました。その翌年には、改装した自宅の一角に「うみべの文庫」をオープンすることが出来たのです。その後も、世界中から絵本が届き、今では3000冊を超えたそうです。うみべの文庫は、毎週火曜、土曜の週2回。午後1時から午後5時まで。本の貸し出しも行っています。