特別企画「ともに」

第35回 2014年2月15日(土)14:20~14:50
[再放送]2月23日(日)25:50-26:20


しおがま・みなと復興市場
[塩釜市]
 震災のあった年の8月に、県内のトップをきって店舗が完成した商店街。鮮魚店、食堂、菓子屋など15店舗が営業しています。そのうち7店舗は震災前、JR本塩釜駅前近くにあった横丁(塩釜海岸中央鮮魚市場)や越ノ浦地区で被災した水産物関連の店です。ワカメ養殖をしながら、販売も手掛けている店では、「千賀の浦わかめ」というブランドを作っていこうと頑張っていました。


嫁ぎ先でも被災~東松島で頑張る女性
[東松島市]
 東松島市大曲のイチゴ農家に嫁いだ阿部麻衣子さん。阿部さんは、2008年の岩手・宮城内陸地震に遭い、当時住んでいた栗原市花山の自宅が全壊。嫁ぎ先では津波で家と農地が被災しました。津波を被りながらも、力強く芽を出したイチゴを見て、「また、やれるんじゃないか」と麻衣子さんは思ったそうです。がれきやヘドロを片付け。土中の塩分濃度を下げるため、2年以上かけてハウスを雨ざらしに。去年9月に苗を植え、12月から収穫をすることが出来ました。「イチゴが出来て、本当にうれしいし、幸せ」と話す麻衣子さん。栽培面積は、震災前の3分の1。夫と義父は、生活支えるため稼ぎに出ています。夫と義父母の家族4人で作れる日を目指し、麻衣子さんの奮闘が続きます。


販路開拓に奔走~自営業者の現状
[山元町]
 「こんにゃく栽培の北限」とされる山元町で、自家栽培の生芋をすりおろす昔ながらの製法にこだわる佐藤蒟蒻店。山元町内でも高台にあるため、津波の被害はありませんでしたが、自宅兼加工場は半壊。製造ラインにも被害が出たものの自力で再建しました。震災から5ヵ月後に販売を再開したものの、得意先の被災や風評被害などにより、震災前の販路はだいぶ減りました。佐藤社長は、産直施設での店頭販売や商談会に参加するなどして、県内での販路拡大を目指しています。