特別企画「ともに」

第36回 2014年3月15日(土)14:20~14:50
[再放送]3月23日(日)26:05-26:35


南三陸歌津の今~海と生きるカキ漁師
[南三陸町]
 カキ養殖を途絶えさせる訳にはいかないと再開を決め、奮闘してきた南三陸町歌津に住む漁師、千葉正海さん拓さん親子。番組では、何度か漁師親子の復興の歩みを伝えてきました。「伊里前牡蠣復興 結っこ基金」を立ち上げ、その基金をもとに、震災の翌年5月からイカダ数台を海に浮かべ、養殖を再開。カキも順調に生育していました。しかし、出荷に不可欠な処理場の建設がネックとなり、仲間の漁師もカキ養殖を断念。千葉さん親子が唯一、伊里前湾でカキ養殖を続けています。一日でも早く、支援してくれた方々にカキを届けたいという思いから、むきカキでの出荷を諦め、殻付きで出荷する道を…。震災発生から丸3年の3月11日初出荷を迎えます。ホームページもあります。「結っこ牡蠣」で検索してください。


津波で被災した幼稚園の再建~資材不足で新園舎は…
[東松島市]
 番組で以前お伝えした東松島市の私立のびる幼稚園。野蒜海岸近くにあった園舎は、津波で使用不能になり、海から離れたところにある縫製工場の一角を借りて保育を続けています。少子化の流れもあり、一時は閉園も考えたそうですが、不便な仮設園舎でも入園を希望してくれる家庭のために再建の道を選びました。ただ、園舎があった場所は災害危険区域となったことから、現地での再建を断念。野蒜地区から7キロ離れた矢本地区に、新しい園舎を建設することになり、2月に上棟式が行われました。今いる園児たちは、震災後に入園。手狭な仮設園舎しか知りません。「年長さんを新しい園舎から送り出したい」という加藤園長の思いから、一部完成した園舎で3月29日に卒園式が行われる予定です。