特別企画「ともに」

第38回 2014年1月18日(土)12:58~13:28
[再放送]5月18日(日)深夜1:15~1:45


丸森・耕野 3年ぶりのタケノコ出荷
[丸森町]
 県内有数のタケノコの産地、丸森町耕野地区。震災による原発事故の影響で出荷制限が続いていました。これまで、耕野たけのこ生産組合は、町や宮城県と合同で竹林の除染などに取り組んできました。この結果、放射性物質の数値が低いレベルで安定している事などから、先月、出荷制限が解除されました。組合では、収穫した全てのタケノコを検査し、基準値以下のものに検査済みのシールを貼って出荷しています。最盛期には、一日1トンも収穫するという八島哲郎さんは「販売できる喜びもあるが、お客さんが待っていてそのお客に届けられるってのが一番うれしい」と笑顔で話していました。


石巻・渡波 ワタママ食堂が再開
[石巻市]
 石巻市渡波地区で仮設住宅のお年寄りなどに弁当を宅配していたお店が、2年ぶりに再開しました。震災後、渡波小の避難所で炊き出しを行っていた女性たちが、その後、自立と地域の再生を目指し「NPOワタママスタイル」を立ち上げ、渡波駅近くの被災した店舗を借りて「ワタママ食堂」をオープン。主に、仮設住宅や被災した自宅で暮らすお年寄りに弁当や総菜を届けていました。店舗の解体に伴い、営業開始からわずか5カ月で惜しまれながら閉店。企業や財団などの支援により、ワタママ食堂が復活しました。「地元の人たちが集って、将来について語り合えるような場所になっていければ」と代表の菅野芳春さんは言います。


山元 記憶をつなぐ~町の写真館
[山元町]
 山元町の被災前、後の町の様子を伝える写真館「みんなの写真館BRIDGE(ブリッジ)」が、JR旧山下駅前にオープンしました。写真館は、旧駅前で営業を再開した「橋元商店」の倉庫を改装して作られました。中には、写真がたくさん飾られています。震災が起きる前の町並みを映した貴重な写真。震災後の復旧・復興の取り組みをおさめた写真。震災発生直後の写真も置かれています。橋元伸一さんは「ここ来た人達が立ち寄れる場所として、そして、この地に戻って来ようと考えている人達の拠点になれば」と考えています。今後はホームビデオなども提供を呼び掛けたいと考えているそうです。