特別企画「ともに」

第41回 2014年8月16日(土)12:53~13:23
[再放送]8月24日(日)深夜2:25~2:55


震災の教訓からママの視点で防災を
[仙台市]
 母親の視点で考える防災講座を開き、備えを身近に感じてもらおうと活動している女性がいます。日本防災士会に所属する防災士の佐藤美嶺さん。紙おむつを利用して何度でも使える簡易おむつの作り方を披露するなど、講座は好評です。佐藤さんが防災士を志したのは、震災がきっかけでした。小さな子どものいる家庭こそしっかり準備しておかなければならないと痛感したそうです。「家族を守りたい」同じ思いを持つ人たちのために、佐藤さんの活動は続きます。


七ヶ浜町 防災集団移転の現状
[七ヶ浜町]
 防災集団移転用地の造成が進む、七ヶ浜町笹山地区。ここには、菖蒲田浜と花渕浜の移転促進区域に住んでいた人たち向けに、128区画の敷地が用意される。来春の完成を前に、現地見学会、そして、希望区画の申し込みが行われた。人気の区画は抽選となった。第3希望で、やっと住む場所が決まった鈴木さん一家。「自分の住める場所を一日でも早く決めたい。それが決まらないうちは、前に進めない」とご主人は言います。土地の引き渡しは、来年4月の予定だそうです。


地域の再生をめざす石巻の農業法人
[石巻市]
 石巻市大川地区で震災からの復興を目指し活動する人たちがいます。米と菊を栽培している農業法人「宮城リスタ大川」のメンバー9人。被災した農地をよみがえらせ豊かな大地を作ろうと、去年5月に立ち上げました。今年5月、未だ農業を再開できない農家の分も引き受け、約170ヘクタールの水田で田植えを行いました。「稲穂を見たとき、涙が出るくらい嬉しかった。復旧するっていうのは、残った人間の務めだよね。この事業は、若い人もいるから繋がっていくよ、絶対…」と代表の大槻幹夫さんは言います。