特別企画「ともに」

第44回 2014年11月15日(土)12:53~13:23
[再放送]11月23日(日)深夜1:10~1:40


震災で傷ついた子どもたちの心のケア
[石巻市]
 石巻市で、震災で傷ついた子どもたちの心のケアをしている「こころスマイルプロジェクト」。代表の志村知穂さんは、震災直後に親戚が住む石巻に入り、小・中学校を中心としたボランティア活動を始めました。多くの子どもたちと触れ合っていく中で、「支援を受けられない」子どもたちの存在に気が付いたそうです。自ら、アートセラピーを学び、カウンセラーの資格も取得し、この活動を行っています。現在の施設は津波の浸水域とあって、津波の心配のない内陸部の高台に、新しい施設を建設しています。震災で傷ついた子どもたちや家族の心の拠り所になるよう志村さん達の活動は続きます。


乳幼児をもつママを支援
[気仙沼市]
 震災直後から、乳幼児と子育て中のお母さんの支援に取り組んできた気仙沼の団体「ピースジャム」。以前、番組でも代表の佐藤賢さんの奮闘を伝えてきました。自前の工房がなく、一関市内の公民館などで作業してきましたが、今年5月、念願だった事務所兼工房が気仙沼市内に完成しました。工房の建設には民間の助成金に加え、一部を借金で賄い、建設費を抑えようと基礎工事や内装工事の一部を自分たちで手掛けたそうです。作業場の中央には、キッズルームが設けられました。お母さんたちが、常に子どもたちの様子を見ながら安心して働けるようにと考えたからです。現在、10人のお母さんたちが、ベビーモスリンと無添加のジャムを作っています。新しい工房が出来たことによって、安定的に製造できるようになり、ベビーモスリンをハンドタオルサイズにした新製品「廿一(にじゅういち)」も開発しました。佐藤さんは、商談会などに参加し販路の開拓に努めています。「復興支援で買ってもらうのではなく、製品自体の評価で買って頂き、ビジネスとして成り立たせたい」と佐藤さんは言います。