特別企画「ともに」

第50回 2015年5月9日(土)12:53~13:23
[再放送]5月17日(日)26:20~26:50


南三陸 観光業の現状
[南三陸町]
 今年3月、南三陸町志津川袖浜の高台に、津波で被災した民宿「明神崎荘」がオープンしました。以前の場所より高台に建設した事により、志津川湾が一望できるという新たな魅力が生まれました。
歌津泊浜の「海」で新たな取り組みを始めた若手漁師がいます。南三陸ブルーツーリズム・金比羅丸代表の高橋直哉さん。震災後、つり船や養殖体験を通じて、海の魅力を伝えるツアーを始めました。このツアーの特徴は、「気軽に」「手ぶらで」楽しめる事で、釣り竿やライフジャケットなど、必要な道具はすべて貸してもらえます。新しい観光の形を作り始めた高橋さん。目指すのは若者でにぎわっていた震災前の泊浜の姿を取り戻す事だそうです。


地域を支える山元町職員の取り組み
[山元町]
 山元町で震災の語り部をはじめ、さまざまな活動に取り組む女性がいます。岩佐孝子さん、周りの人は「たかちゃん」と呼びます。去年3月まで、町の職員でした。発災時の職場、中央公民館には千人以上が避難して来ました。それから1カ月の間は家に帰らず、避難してきた人たちの対応にあたったそうです。
岩佐さんは、町にやって来るボランティアの人たちに自宅を開放しています。岩佐さんの家で過ごした人たちが、町を様々な取り組みで支えてくれます。