特別企画「ともに」

第60回 2016年3月11日(金)15:50~16:50


気仙沼「ピースジャム」の5年
[気仙沼市]
気仙沼で活動するNPO法人「ピースジャム」の代表、佐藤賢さん。震災の翌日から、赤ちゃんにミルクとおむつを配る活動を始め、現在は小さな子供を遊ばせながら仕事をする工房を作り、子育て中の女性の雇用環境を作っています。「ようやく5年経って、形になりスタートラインに立てたのかな」と佐藤さんは言います。


「ロシナンテス」支援活動を終える
[亘理町]
県南を中心に復興支援をしてきたNPO法人「ロシナンテス」が、震災から丸5年となる今月いっぱいを機に、活動を終えます。心の支援を必要としていると感じているものの、国の事業委託費が打ち切られ資金不足になることから、継続を断念したそうです。ほとんどが県外出身者のロシナンテス職員。その多くは4月以降、それぞれの地元に戻ります。そんな中、香川県出身で、小学校の教員免許を持つ綾田さんは、宮城県で教員採用試験に挑戦することにしたそうです。


地域をつないだ西原新聞に幕…
[仙台市]
2011年11月から発行を始めた「西原新聞」。宮城野区西原地区で津波被害を受け、散り散りに暮らすようになった人たちの近況や、仮設住宅のイベント情報などが盛り込まれた手作りの新聞です。離れて暮らすようになった約200世帯に配布されました。地区の人たちの集団移転も進み、新聞は役割を終え、先月、最終号を発行しました。新聞がつないだ絆は、新聞がなくなっても変わらないようです。


今春スタート「多賀城高災害科学科」
[多賀城市]
来月、県内では初となる「災害科学科」が多賀城高校に誕生します。防災学習を通して、学んだことや経験したことを社会で生かし、地域に貢献できる人材の育成を目指しています。新しい学科とあって、先生たちも準備に追われています。「よりよく生きるため、いい未来のために、防災、減災とかを学んで欲しい」と菊田先生は言います。