特別企画「ともに」

第67回 2016年10月8日(土)12:53-13:23


郷土の味「はらこ飯」に感謝
[亘理町]
亘理町と言えば、この時期、郷土の味「はらこ飯」が旬を迎えています。今年8月、震災から5年5ヵ月ぶりに地元で再開した鮨や「あら浜」。塚部さん親子は、「はらこ飯は、亘理町の宝。大事に守っていかなければ」と言います。そして、恒例のはらこめしスタンプラリーも始まっています。今年、初参加の農家の店「大丁内(おおちょうじ)」。水田が被災して思い通りに米が作れない中、生活の支えになったのが、震災の翌年から始めたはらこめし弁当だったと清野さんは言います。


若林区荒浜の今
[仙台市]
仙台市中心部から車で約30分のところにある若林区荒浜地区。災害危険区域に指定され、路線バスも走らなくなった道沿いに謎のバス停があります。いかにも手書きで書いた、という文字。作者は、この春まで美大に通っていた利府町在住のアーティスト。「震災後に時間が止まっているわけではなくて、住民の方が自分の跡地でいろんな活動を継続してきた5年間であることを、通っているうちに気づいた。震災前の暮らしがあったことを、考えるきっかけとなるものがあったらいいなと思いバス停を作った」と佐竹さんは言います。