第591回 仙台放送番組審議会
(2022年1月26日開催)
開催日時 | 2022年1月26日(水) |
場 所 | 本社5階役員会議室 |
出席者 |
委員長 | 山本雅之 |
委 員 | 芦川隆範、小野誠彦、加藤美紀、今野恵、真田昌行、鈴木広一、村山雅弥 |
局 側 |
稲木甲二/代表取締役社長、
福原一宏/専務取締役、
平山準一/常務取締役、
氏家裕介/取締役・報道制作局長、
篠原研司/編成業務局長、
大山吉剛/編成部長、
柳沢剛/番組審議室長、
田村信也/番組審議室事務局長、
石山利恵/番組審議室
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稲木甲二/代表取締役社長、福原一宏/専務取締役、
平山準一/常務取締役、氏家裕介/取締役・報道制作局長、
篠原研司/編成業務局長、大山吉剛/編成部長、
柳沢剛/番組審議室長、田村信也/番組審議室事務局長、
石山利恵/番組審議室
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議題
- 前回議事録の承認
- 11・12月番組分類統計、2月自社制作番組予定、11・12月に寄せられた視聴者からのご意見
- 「テレビメディアとネット炎上について ~フジテレビSNS対策部の取り組み~」講演と意見交換
議事概要
- 前回の第590回番組審議会の議事録が承認された。
- 局側から、11・12月の番組種別ごとの放送時間、2月の自社制作番組の放送予定、11・12月に視聴者から寄せられたご意見や苦情など合わせて452件の主な内容を報告した。
- フジテレビジョン コンテンツ・コンプライアンス室長兼SNS対策部長、坪田譲治氏による講演会
『テレビメディアとネット炎上について ~フジテレビSNS対策部の取り組み~』を開催した。
講演の概要
- 現在SNSは幅広く普及し、重要性と使用頻度は増しているが、一方で匿名性と瞬時情報拡散性を有しており、これらが相まっていわゆる「炎上」となるリスクを有している。
- コンテンツに関わるすべての人がSNSのリスクを正しく認識し、適切に使用し、向き合うとともに、さまざまな問題に適切に対処すべきだ。
- フジテレビのSNSガイドラインの基本的な目的は以下の3つである。①出演者を守る ②作り手を含む関係者を守る ③コンテンツを守る。
- SNS の発信・投稿を行う場合は、目的・正確性・他者への配慮・差別・プライバシー・権利侵害・情報漏洩等をチェックし、自分の発信・投稿が与える影響を十分に考え責任ある発信・投稿を心掛けることが必要である。
- 炎上に参加する人はごく少数。ネットには極端な意見が表出しやすくネット世論と一般の世論は区別すべきだが、ネット炎上はメディアが拡散し、炎上の“拡声器”になり『不寛容な社会』を生んでいる側面もあると指摘されている。
▶講演を受け各委員からは、次のような意見が出された。
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不寛容な社会についての問題意識が語られたが、その通りだと思う。SNSが出てきた時に、便利で面白いので普及は非常に早かった。しかしこれをどう使ったら良いのか、逆にどのように使ってはいけないのか、社会全体の取り組みが弱かった。今は、多くの人の目に触れるテレビが、炎上などの被害を受けやすいのではないか。
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ごく少数の人が極端なことを発言して炎上させている場合もあるという理解はとても大事。また「民主主義の揺らぎ」の要因の一つが、SNSの不適切な使用と言われる。どれが本当の情報なのか、実際にはどのぐらい炎上しているのかを見極めることが大切だと思う。
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SNSの適切な利用には倫理観と道徳観が大切。倫理は小さい頃から教育によって養われるが、道徳はどうか。特に社会に出た人間に、道徳観というものをどう培わせていくのか?そこは社会が支えていかなければいけない。
※第591回番組審議会の概要は、2月5日(土)の「月刊チャンネル寸評」で放送した。