第622回 仙台放送番組審議会
(2025年2月26日開催)
開催日時 | 2025年2月26日(水) |
場 所 | 本社5階役員会議室 |
出席者 |
委員長 | 真田昌行(代行) |
委 員 |
五十嵐弘幸、加藤美紀、菊池昭光 小宮仁奈子、今野恵、鈴木広一 野沢千晶 |
五十嵐弘幸、加藤美紀、菊池昭光、小宮仁奈子、今野恵、鈴木広一、野沢千晶 |
局 側 |
稲木甲二/代表取締役社長
高荒治朗/取締役報道制作局長
柴田渉/業務推進部
篠原研司/取締役番組審議室長
田村信也/番組審議室事務局長
石山利恵/番組審議室
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稲木甲二/代表取締役社長、高荒治朗/取締役報道制作局長
柴田渉/業務推進部、篠原研司/取締役番組審議室長
田村信也/番組審議室事務局長、石山利恵/番組審議室
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議題
- 前回議事録の承認。
- 1月の番組分類統計、視聴者からのご意見について、3月の自社制作番組の放送予定。
- 番組合評
みやぎ お仕事バラエティ「スゴ!ジョブ!」
11月23日(日)15:05~16:05放送 ※再放送12月31日(火)9:50~10:50
【番組概要】
みんなに知って欲しいボクらの街の凄い仕事!
『スゴ!ジョブ!』は宮城県の企業応援企画として2019年にスタートしたプロジェクトです。
県内を拠点に活躍する会社・作業現場にお邪魔して、そのスゴ!い技術や仕事の魅力、そして働く人たちの姿を映像化してきました。皆さんに「宮城県にこんな会社があったんだ!」という発見や再認識をしてもらえたら…と、年に1回の特別番組を放送しています。
よく見かけるアノ会社にも別の顔があったり、実は全国・世界に商品を開発し供給している会社、専門性が高く主にBtoB(企業間取引)の世界で急成長している会社…宮城県にはそんな“隠れた優良企業”がたくさんあります。『スゴ!ジョブ!』では、そんな「頑張る企業と働く人たち」を応援します!
【出演】
ハマカーン、石田亜佑美(モーニング娘。'24)、ニードル
藤本雅彦さん(東北大学経済学研究科教授)
西ノ入菜月(仙台放送アナウンサー)
議事概要
- 第621回番組審議会の議事録が承認された。
- 局側から、1月の番組種別ごとの放送時間と視聴者から寄せられた意見や苦情など合わせて276件の主な内容を報告した。合わせて3月の主な自社制作番組の放送予定を紹介した。
- 議題番組の審議
議題番組への各委員からの主な意見は以下の通り。
- 人生100年時代と言われるようになってから、ますますQOL(クオリティ・オブ・ライフ)や生きがいのある人生にするための働き方もクローズアップされる昨今、意外なお仕事で活躍している方々を紹介する番組は、視聴者のニーズがあると思うし、「お仕事バラエティ」というジャンルは着眼点がよいと思う。
- 震災や環境問題や人手不足や物流問題などの社会問題での「不」にしっかり向き合い、問題解決やこんな技術があるのだと感心させられる構成となっていて、登場した宮城県の企業を、宮城の視聴者として、応援したい気持ちと誇らしい気持ちにさせる番組だった。
- 出演者はお笑い芸人やモー娘の石田さんなど楽しい方たちでバラエティ感はあるが、東北大学の藤本教授が入ることによりアカデミックな雰囲気も出ていた。「保鮮しゃり玉」の紹介における食品業界での賞味期限のルール、建設足場の工事では、職人と名人の違い、定型的熟達者と適応的熟達者ということで説得力のある解説だと感じた。
- 西ノ入アナウンサーは非常にレベルの高い方で、いつ見ても好印象、発話も明瞭で良い意味で優等生的だが、今回の番組では親しみを感じさせる雰囲気がとても良かった。
- 今回紹介された会社は、社会的な課題の解決や地域貢献に繋がるソーシャルビジネスの色合いが濃く共感を覚えた。中学生や高校生、大学生など、次世代を担う若い人たちに見ていただき、自身のキャリア形成や職業観の醸成に役立ててほしいと思った。
- 「フードケアリ」のコーナーで、賞味期限、消費期限を延ばす技術という紹介がありましたが、なぜマグロ由来のコラーゲンで消費期限が延びるのか、マグロのたたきの色合いを変わりにくくすることができるのか、企業秘密で言えない部分もあるのだとは思うが、若干、安全性について何も語られないと不信感を生むのではないか。安心できる説明が欲しかった。
これに対し、番組担当者が次のように述べた。
- 地元の放送局として地元の企業を応援したいという思いがある。紹介される企業側としては、こういう仕事をしている会社だと知ってもらうことによって、大きくはリクルートに繋がっていく。その意味では、これから社会に出て行く中高生・大学生はもちろんだが、親世代にも見てもらい、就職の際に背中を押してもらえる環境づくりの一つになって欲しい。
コラーゲンについては、いわゆる「企業秘密」。その専門的な部分を、制作の立場でどこまでテレビで紹介して、どこまで伝えられるかという部分と、視聴者にどこまで理解してもらえるかという部分があって、どこかで線を引かなければならなかった。もう少し紐解いてもよかったと思うので、今後にいかしたい。
※第622回番組審議会の概要は、3月8日(土)の「月刊チャンネル寸評」で放送。