第624回　仙台放送番組審議会

(2025年4月23日開催)

開催日時	2025年4月23日(水)
場　所	本社5階役員会議室
出席者
委員長	山本雅之
委　員	加藤美紀、菊池昭光、今野恵 真田昌行、鈴木広一、土橋章子	加藤美紀、菊池昭光、今野恵、真田昌行、鈴木広一、土橋章子
局　側	稲木甲二/代表取締役社長 高荒治朗/取締役報道制作局長 小湊朗/コンプライアンス室長 澤田滋郎/報道部長 菊地章博/制作部長 高橋肇/編成部長 金子知広/スポーツ部長 篠原研司/取締役番組審議室長 伊藤大輔/番組審議室事務局長 田村信也/番組審議室 石山利恵/番組審議室	稲木甲二/代表取締役社長、高荒治朗/取締役報道制作局長 小湊朗/コンプライアンス室長、澤田滋郎/報道部長 菊地章博/制作部長、高橋肇/編成部長 金子知広/スポーツ部長、篠原研司/取締役番組審議室長 伊藤大輔/番組審議室事務局長、田村信也/番組審議室 石山利恵/番組審議室

議題

1. 前回議事録の承認
2. 3月の番組分類統計、視聴者からのご意見について、5月の自社制作番組の放送予定
3. 議事:
   「仙台放送の企業ガバナンスとコンプライアンスについて」
   フジテレビの第三者委員会が、3月31日、調査結果を報告し、有名タレントによる女性への重大な人権侵害があったと認定した。更に、コンプライアンスの関与を排除し、いわゆる「編成ライン」3名による閉じた意思決定により、タレントを起用し続けたことは、女性への二次加害行為にあたるとし、結果、会社としてステークホルダーからの信頼を失わせたと結論づけた。一連の問題・報告を踏まえ、今回の議事は、番組合評を行わず、「仙台放送の企業ガバナンスおよびコンプライアンスについて」とし、会社側から説明後、委員から意見を伺った。
   

議事概要

1. 第623回番組審議会の議事録が承認された。
2. 局側から、3月の番組種別ごとの放送時間と視聴者から寄せられた意見や苦情など合わせて342件の主な内容を報告した。合わせて5月の主な自社制作番組の放送予定を紹介した。
3. 議題番組の審議

議題番組への各委員からの主な意見は以下の通り。

• 社内で起きたコンプライアンスの問題を個人で判断・対処するのは間違い。人権デューデリジェンス等、国連の基準で考える視点が求められる。指針と目の前の問題をどう結びつけるのか、道筋の方向性を研修等で学ぶ必要がある。
• テレビには視聴率が必要で、楽しさがあってこそ。コンプライアンス等で縛って面白くないもの、事実だけを淡々と伝える作品ばかりを視聴者は期待していないと思う。どういう状態が理想的なのか、模索を続けていくしかない。
• フジテレビの大半の社員は優秀で人間的にも魅力的。今回の問題はごく一部の社員並びに部署が内包していた。しっかりした企業のトップは、「良い情報はいらない。悪い情報だけを上げて」と言う。問題を起こす会社ほど社内での情報共有ができていないことが多い。
• 社内の風通しを良くし、生の声を拾うことが大事。ルール・仕組みだけではなく、どうやって自分を律するか、行動規範が必要。
• コンプライアンス体制の内部通報窓口に、相談するのは非常に精神的なハードルが高い。相談者のいわゆる心理的安全性をどう確保しているのか。
• 仙台放送でフジテレビと似た事案が過去になかったか。実態を把握するためのアンケートを取ったのか。その際、匿名性は担保されたのか。調査結果を、番組審議会など対外的に共有するつもりはあるか。

これに対し、担当者が次のように述べた。

• 社内イントラのコンプライアンス相談窓口のバナーに
  ① 専用メールアドレス
  ② 専用の内線電話番号
  ③ 封書での受付先
  などを記載し、相談があった場合、相談者の目線に立って、圧迫感が出ない形でのヒアリングに努めている。
• 近く「社内アンケート」を実施し、結果を公表、番組審議会でも報告予定と回答。