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東ティモールは東南アジアで最も新しい国として知られ、2019年に発表された多次元貧困率は45.8%となっています(多次元貧困率とは、健康、教育、生活水準に関する加重指標のうち、少なくとも3分の1で貧困状態にある人々の割合を指します)。
独立後のデモや治安悪化などで復興再建が思うように進んでいません。
また産業は農業に頼るしかなく、生産を行っているコーヒー豆は商品作物としての価値は他国と比べても低いために、収入源がほとんどありません。
農業が主な産業であると国際競争力は弱い傾向にあるため、財政再建の目処も立てられず、東部と西部の住民間にある軋轢や高い失業率による暴動など政治的な不安もあり、貧困問題はより深刻な状態が続いています。

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主な支援(1) 保健

東ティモール全土で栄養不良の問題は根強く残っており、子どもたちの47パーセントが慢性的な栄養不良、8.6パーセントが急性栄養不良に陥っています。家庭の貧困が栄養不良の大きな原因となっている一方、不適切な食事の与え方や衛生習慣も、子どもの栄養状態に直接的な影響を及ぼしています。
医療体制の不足によって、子どもが健やかに成長するための基盤が十分に整っていません。 特に農村部では保健サービスへのアクセスが限られ、乳幼児の死亡率の高さや成長の遅れが課題となっています。

主な支援(2) 衛生

東ティモールは、きれいな飲み水の普及率が低く深刻な水の問題をかかえています。山間部地域では女性や子どもが片道1~2時間かけて毎日徒歩で小川まで水汲みに行っています。水質は飲料用に適さないのですが、他に容易に水が得られる場所はなく、衛生知識の不足から、住民はこの水を飲んでおり、下痢や感染症による死亡が深刻です。
また気候変動や乾期の水不足が農業に影響を与えており、特に女性農民は、水汲みや水やりの労働を担い、大きな負担を強いられています。

主な支援(3) 教育

東ティモールの教育プログラムには就学前教育と基礎教育の大きな二つの柱があります。この国では、1割程度の3~5歳の子どもたちしか就学前教育を受けることができていません。つまり、9割の子どもたちがいきなり小学校に通うことになります。特に東ティモールでは言語の壁もあります。学校ではポルトガル語とテトゥン語が公用語ですが、現地では30以上のローカル言語があり、どちらの言語も母国語にしない子どもたちにとっては、学校教育についていくだけの能力と社会性を身に着けられる就学前教育は、小学校に上がるための大切なステップになるのです。
物理的な課題も大きな問題です。教員や教室の数が足りず、多くの学校が午前・午後の二部制で運営されています。生徒は一日中学校に通うのではなく、半日だけの授業です。さらに、トイレや給水設備、机・椅子などのインフラも不足しています。

主な支援(4) 気候変動

東ティモールは、小島嶼開発途上国と同様に気候変動の影響を強く受ける国の一つで、特に水資源の不足、干ばつ、洪水、海面上昇などのリスクに直面しています。これらの問題が子どもの健康、栄養、教育に深刻な影響を与えています。
熱帯サバナ気候に属す東ティモールは、毎年12月から4月の雨期に洪水や土砂災害が多発します。近年は気候変動の影響もあり、サイクロンや局所的豪雨による洪水被害が増加しています。2021年4月、サイクロン「セロジャ」が同国を襲い、約30万人の人口を抱える首都ディリでは小河川や排水路の氾濫が発生。48人が死亡し、1万人以上が避難することを余儀なくされました。

東ティモール 基本統計

面 積14,900平方キロメートル(東京・千葉・埼玉・神奈川の合計とほぼ同じ)
人 口139万人(2023年、東ティモール政府統計)
首 都ディリ(Dili)
民 族メラネシア系・パプア系が大部分。その他マレー系、中華系、ポルトガル系など
言 語テトゥン語・ポルトガル語(公用語)、インドネシア語・英語(実用語)
宗 教キリスト教99.1%(大半がカトリック)、イスラム教0.79%
(外務省東ティモール基本データ)

数字で見る東ティモール/各種統計

項 目東ティモール日 本
総人口
(2021年)
1,384,000人124,371,000人
18歳未満人口
(2023年)
569,000人17,858,000人
5歳未満人口
(2023年)
157,000人4,142,000人
5歳未満児
死亡率
(2022年)
49人/1000出生2人/1000出生
乳児死亡率
(2022年)
42人/1000出生2人/1000出生
新生児死亡率
(2022年)
22人/1000出生1人/1000出生
妊産婦死亡率
(2020年)
204人/10万出生4人/10万出生
基本的な飲み水を利用する人の割合(2020年)87%
(都市部98%、農村部82%)
99%
基本的な衛生設備(トイレ)を利用する人の割合(2020年)58%
(都市部72%、農村部52%)
100%
出生時の平均余命(2023年)68年85年
1歳未満児の出生登録率(2014–2023年)60%100%

FNSチャリティキャンペーンは

世界の子どもたちの笑顔のために

FNSチャリティキャンペーンは1974年の設立以来、ユニセフ(unicef=国際連合児童基金)とともに、厳しい環境で暮らす世界の子供たちのために支援活動を続けています。
また、FNSチャリティキャンペーンは全ての活動において人権とコンプライアンスの理念を重視し、取り組みを推進してゆきます。

メインテーマは『世界の子どもたちの笑顔のために』

アジア・アフリカなどの子どもたちの支援では、『HIV/エイズ』や『貧困』など具体的な支援テーマを設定して現地取材を行い、放送を通して支援国の実情を日本中の皆様にお伝えしてきました。当初バングラデシュやカンボジア、ネパールといった発展途上国を継続的に支援してきましたが、近年は大規模自然災害の被災国が支援国になる機会も増えました。
2008年度からのメインテーマ『世界の子どもたちの笑顔のために』でもそのスピリットは変わりません。FNSチャリティキャンペーンでは、世界の各地の子どもたちの真実の姿をありのままにお伝えし、一人でも多くの子どもが笑顔を取り戻せるよう、心から願いつつ支援活動を続けていく所存です。
世界には、今この瞬間にも失われなくてもなくてもいいはずの命を失いつつある子どもたちが大勢います。その子どもたちのために、今後も皆様の温かなご支援をよろしくお願いいたします。

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