モザンビークは世界最貧国のひとつとされ、人間開発指数は189カ国中181位(UNDP, 人間開発報告書2020)と低迷し、人口の約半数は貧困線を下回る生活をしています。地域間の格差も広がっており、人口のおよそ3分の2は農村部で生活し働いていますが、農村部、特に中部や北部地域で開発の遅れが顕著で貧困層が多く、基礎サービス等の拡充も必要とされます。
頻発・激甚化する自然災害、北部の紛争による避難生活の長期化、さらには新型コロナウイルスの感染拡大による栄養不良や休校は子どもや家族を一層脆弱化させています。相次ぐ危機に直面するモザンビークでは支援ニーズが極めて高い状況が続いています。

新型コロナウイルス

世界保健機関(WHO)によると2022年1月17日時点でモザンビークの累計感染者数は219,081人、ワクチン接種完了は約23%です。2021年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が深刻化し、感染率が2倍、入院率も5倍になりました。教育では学校閉鎖によって2021年は初等教育の14%、中等教育の27%の子どもたちに影響が出ました。学校閉鎖は教育の不平等を拡大させ、学校に行くことで得られる栄養や保健サービスなど子どもたちにとっての生命線が失われつつあります。
ユニセフは、子どもたちが自分や周辺の人をウイルスから守るために正しい知識を身につけられるよう啓発キャンペーンを実施し、石鹸による手洗いやマスクなど感染予防対策がとれるよう支援を行っています。

栄 養

モザンビークでは日常的に栄養を十分に取れない慢性栄養不良の改善が過去15年間ほとんど見られず、5歳未満の子どもの43%がその状況下にあります。特に、北部地域は、南部首都マプトの2倍にも及ぶなど栄養不良は深刻な課題になっています。人口の8割超が農業に従事し、天候に依存した農業生産は干ばつや洪水などの影響を受けやすく、凶作による食料難も理由のひとつです。命を守る母乳育児は6ヶ月未満の乳児のうち半数以下であり、バランスの取れた栄養摂取ができている生後6ヶ月から2歳の乳幼児の割合も13%以下となっています。
ユニセフは、保健施設が不足するコミュニティでも子どもたちを守れるように、子どもたちの身近な場所に栄養治療食や研修を受けた保健員の配備を進め栄養不良の予防、早期発見、治療に向けた取り組みを進めています。

母子保健

5歳未満児の死亡率は過去20年間で改善が見られているものの、現在でも毎日5歳未満の子ども320人がマラリアや呼吸器感染症、下痢など予防や治療が可能な病気で命を落としています。子どもの死亡は新生児が3割以上を占め、妊産婦死亡率や新生児死亡率は過去10年間改善が停滞しています。
ユニセフは、すべての子どもたちが十分な保健ケアを受け、予防や治療可能な原因で命を落とすことがなくなるよう活動を行っています。質の高い保健サービスが地域で提供できるよう地域レベルで保健所を設け、命を守る医薬品やワクチンなどを配備し保健従事者を育成しています。また、予防接種や衛生知識の普及なども進めています。

モザンビーク共和国 概要

面 積79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)
人 口約 3,125万人,人口増加率2.9%(2020年:世銀)
首 都マプト(人口約108万人,2017年:INE(モザンビーク統計局推計人口))
民 族マクア,ロムウェ族など約40部族
言 語ポルトガル語
宗 教キリスト教(約40%),イスラム教(約20%),伝統宗教

数字で見るモザンビーク/各種統計 (出典:The State of the World's Children 2021)

項目モザンビーク日本
総人口(2020年)31,255,000人127,476,000人
18歳未満人口(2020年)15,968,000人19,137,000人
5歳未満人口(2020年)5,157,000人4,778,000人
5歳未満児死亡率(2019年)74人/1000出生2人/1000出生
5歳未満児死亡数(2019年)81,507人2,343人
乳児死亡率(2019年)55人/1000出生2人/1000出生
新生児死亡率(2019年)29人/1000出生1/1000出生
妊産婦死亡率(調整値)(2017年)289人/10万出生5人/10万出生
基本的な飲み水を利用する人の割合(2020年)63%(都市部88%、農村部49%)99%
基本的な衛生施設(トイレ)を利用する人の割合(2020年)37%(都市部61%、農村部23%)100%
出生時の平均余命(2020年)61年85年
出生登録率(2011~2020年)55%100%

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1974年にフジテレビを中心としたFNS系列28局が、放送事業の公共的使命と社会的責任を果たすことを念頭に置き、国際社会への貢献活動の一つとして、公益財団法人日本ユニセフ協会と協力して発足しました。
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