
プログラムのご案内

- タイトル
- 「ピノッキオの冒険」
- 著 者
- カルロ・コッローディ
- 朗 読
- 梅島三環子アナウンサー
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第1回放送
2008年9月12日
昔、あるところに、ゼペットという名の年を取った木ぼり職人が住んでいました。ゼペットじいさんのなやみは、子どもがいないことでした。そこである日、ゼペットじいさんは考えました。「自分でおどったり、はねたりする人形をつくろう。そうすれば、もうひとりぼっちでもさみしくない」ゼペットじいさんは、以前ともだちからもらって、まだ手をつけていない材木を部屋のすみから取りだして、のみをふるいはじめました。……
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第2回放送
2008年9月19日
しばいなんかそっちのけで、人形たちはピノッキオに合図を送ります。ピノッキオは、舞台にとびあがり、そこにいた人形たちと、だきあってあいさつをしました。ところが今度は、観客席が大さわぎになりました。人形しばいがめちゃめちゃになってしまったからです。さわぎを聞きつけた親方が、どなりつけました。「じゃま者をつかまえろ!にがすんじゃあないぞ!」ピノッキオは、親方の前に引っぱっていかれました。……
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第3回放送
2008年9月26日
ピノッキオとふたり組は、近くの宿屋で夕食を食べ、夜中になるまで休むことにしました。宿屋の主人が、夜中になって、ピノッキオを起こしにきて言いました。「お客さん、いつまでねてるんです。お連れさんは先に行ってしまいましたよ」ピノッキオはねすごしたと思い、あわてて夜の道に飛びだすと、ふく面をしたふたりの強とうにおそわれました。ピノッキオは、金貨を口の中に放りこみ、何をされても決して口を開けようとはしませんでした。……
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第4回放送
2008年10月3日
「わかりましたね。もう二度とうそをついてはいけませんよ。早くよい子になって、父さんを安心させてあげなさい」
「はい、約束します」ピノッキオは、元気になって仙女の家を出ると、父さんの待っている家を目ざしました。森まで来ると、ねこときつねのふたり組がいて、こう言いました。
「やあ、ピノッキオ!どうしてここにいるんだい?」……
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第5回放送
2008年10月10日
海に飛びこんだピノッキオは、体が木でできているので、かん単にうくことができました。しばらく海岸の近くを泳いでいると、急に体がもちあげられました。あっと思ったとたん、ピノッキオはいろいろな魚といっしょに、大きなあみの中にいました。あみが引きあげられると、ピノッキオの目の前に大男の両氏があらわれました。漁師はこわい顔をして、はだの色は目の色と同じ緑色をしていました。長いあごひげをゆらしながら、満足そうにこう言いました。……
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第6回放送
2008年10月17日
ピノッキオは、まじめに勉強し、よい子になると仙女に約束して、やっと家に入れてもらいました。その約束を守ったピノッキオは、間もなく卒業というころ、学校のもはん生に選ばれました。仙女がピノッキオに言いました。「ピノッキオ、よくがんばったわね。実はいい知らせがあるの。明日、目が覚めたら、あなたは人間になっているわ。だから明日は、お友達を集めてパーティを開きましょう」ピノッキオはうれしくなり、すぐ友だちに知らせに行くことにしました。……
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第7回放送
2008年10月24日
おもちゃの国は不思議な国でした。8さいから14さいくらいまでの子どもしかしませんでした。陽気でにぎやかで、その楽しいことといったら、言葉ではいいあらわせませんでした。おもちゃの国の毎日は、本当に夢のようでした。木馬にまたがったり、うたったりおどったり…。メリーゴーラウンドや観らん車もありました。サーカスや劇場だってあります。どこもかしこも大さわぎで、時間がたつのさえわすれてしまうほどでした。……
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第8回放送
2008年10月31日
ピノッキオが最初の舞台に出される日がきました。テントの入り口は、ろばの曲芸を見にきた子どもたちでいっぱいでした。サーカスの団長があいさつをしました。「さて、みな様!お待ちかね!このサーカスの花形!いや世界一ダンスの得意なろばをしょうかいいたします!ピノッキオの登場です!」ピノッキオは、頭と背中に羽をつけて登場しました。「観客のみな様に、ごあいさつを!」ピノッキオは前足を折りまげて、団長がむちを鳴らすまで、そうしていました。やがてむちが鳴り、次々に号令がかかりました。……
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第9回放送
2008年11月7日
「おお、ピノッキオ!夢じゃないだろうね?それとも夢なのかい?」ゼペットじいさんが、目をこすりなら、大声で言いました。「ごめんなさい、ごめんなさい。どうしてこんなところにいるの?きっとぼくのせいだね。ぼくのせいで、お父さんがこんなところにいることになったんだ!」「もういいのさ、ピノッキオ。おまえに会えたんだからな」……
※一部の作品には、現在において不適切と思われる表現が含まれている場合がありますが、
原作の内容を尊重し、原作通り朗読させていただいております。
原作の内容を尊重し、原作通り朗読させていただいております。
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