
プログラムのご案内

- タイトル
- 「母を尋ねて三千里」
- 著 者
- アミーチス
- 朗 読
- 梅島三環子アナウンサー
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第1回放送
2010年11月19日
もう何年か前、ジェノアの少年で十三になる男の子が、ジェノアからアメリカまでただ一人で母をたずねて行きました。母親は二年前にアルゼンチンの首府ブエーノスアイレスへ行ったのですが、それは一家がいろいろな不幸にあって、すっかり貧乏になり、たくさんなお金を払わねばならなかったので…
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第2回放送
2010年11月26日
父親はこのことを自分の知っているある汽船の船長に話しすると船長はすっかり感心してアルゼンチンの国へ行く三等切符を一枚ただくれました。 そこでいよいよマルコは父親も承知してくれたので旅立つことになりました。…
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第3回放送
2010年12月3日
出発してから二十七日目、それは美しい五月の朝、汽船はアルゼンチンの首府ブエーノスアイレスの都の岸にひろがっている大きなプラータ河に錨を下ろしました。マルコは気ちがいのようによろこびました。…
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第4回放送
2010年12月10日
二人はだまったまま長い街を走るように歩きました。街のはしまでゆくと小さい白い家の入口につきました。そこには美しい門がたっていました。門の中には草花の鉢がたくさん見えました。…
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第5回放送
2010年12月17日
マルコはすっかりつかれてしまいました。息が苦しくなってきました。そしてその次の日の暮れ方、果物をつんだ大きな船にのり込みました。船は三日四晩走りつづけました。…
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第6回放送
2010年12月24日
マルコはふくろをとりあげてしょんぼりと出かけました。マルコは胸をかきむしられたような気がしました。そして「わたしはどこへ行ったらよいのだろう。もうお金もなくなった。」…
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第7回放送
2011年1月7日
つぎの朝マルコはよろこび勇んでコルドバへ向って出かけました。マルコの顔はよろこびにかがやきました。マルコは汽車にのりました。汽車は広々とした野原を走ってゆきました。…
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第8回放送
2011年1月21日
マルコはお礼をいいながらふくろをかつぎ急いで出かけました。しばらくゆくとそこには大ぜいの男が荷車に穀物のふくろをつんでいました。丈の高い口ひげのある男が長靴をはいて仕事の指図をしていました。…
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第9回放送
2011年2月4日
朝の四時になりました。星はつめたそうに光っていました。荷車の長い列はがたがたと動き出しました。荷車はみな六頭の牛にひかれてゆきました。そのあとからはたくさんな馬もついてゆきました。…
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第10回放送
2011年2月18日
マルコは青い草の道に立って手をあげながら荷車の一隊を見送っていました。荷車の親方も人足たちも手をあげてマルコを見ていました。やがて一隊は平野の赤い土ほこりの中にかくれてしまいました。…
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第11回放送
2011年2月25日
星はきらきらとかがやいていました、マルコは草の上に体をのばして美しい星空を眺めました。この時はマルコの心は幸福でありました。マルコは光っている星に話でもするようにいいました。…
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第12回放送
2011年6月10日
マルコはいたい足をひきずりながら、ふくろをせおって次ぎの日の朝早くアルゼンチンの国でもっともにぎやかな町であるツークーマンの町へはいりました。…
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第13回放送
2011年6月17日
朝の八時になりました。ツークーマンのお医者さんは若い一人の助手をつれて病人の家へ来ました。そしてしきりに手術をうけるようにすすめました。…
※一部の作品には、現在において不適切と思われる表現が含まれている場合がありますが、
原作の内容を尊重し、原作通り朗読させていただいております。
原作の内容を尊重し、原作通り朗読させていただいております。
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