減災「結(ゆい)」プロジェクト 伝えよう減災、つなげよう未来へ

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  • 活動と企画内容
  • 活動の3つの柱
  • 基金協力へのお願い
  • 減災「結(ゆい)」プロジェクトとは
  • 減災風呂敷「結」
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  • 東北大学
  • 東北大学災害科学国際研究所

最新情報

2016.03.11

減災「結(ゆい)」プロジェクトページを更新しました。

企画意図

2011.3.11に発生した東日本大震災は、現在の科学技術を駆使しても、大規模な自然災害の発生を防ぐことはできないという、厳しい現実を私たちに示しました。
しかし、私たちは多くの犠牲の元に、多くの教訓を学びました。
そのうちの一つが、災害の被害を少しでも軽減する取り組み「減災」の重要性です。災害の発生を防ぐことはできなくても、被害を減らすことはできます。
仙台放送と東北大学は、減災ポケット「結」プロジェクトを通じて、東日本大震災の経験を元に考案された減災ポケット「結」を活用し、日本および世界へ減災意識を広め、次の災害の被害を少しでも減らすことを目指しています。

活動と企画内容

減災ポケット「結」プロジェクトは、東北大学が大学の基金を活用して行っている、減災意識の普及を目指したプロジェクトです。
活動の中心となっているのが、東北大学が文系理系の垣根を越えて設立した災害科学国際研究所です。自然災害科学に関する世界最先端の研究を進めるとともに、災害に強い社会システムの構築を目指し、震災の教訓を語り継いでいくことにも力を注いでいます。
その災害科学国際研究所が、減災意識の大切さを伝えるために考案したのが、減災風呂敷「結」と減災ポケット(ハンカチ)「結」。
プロジェクトでは、減災ポケットを東日本大震災で被災した宮城、福島、岩手3県の小学5年生全員にプレゼントし、減災意識を身に付けてもらう取り組みを行っています。また、災害科学国際研究所はアメリカやタイ、インドネシアなど海外でも、現地の言葉に翻訳された減災ポケットを用い、減災意識の普及活動に努めています。

活動の3つの柱

減災ポケットで次世代に”教訓”をつなぐ

東北大学は宮城、福島、岩手の小学5年生を対象に、東北大学基金を活用して減災ポケット「結」をプレゼントする活動を続けています。小学5年生を対象とするのは、自らの力で考え行動できる年齢であることと、下級生に教えることもできるから。もしものときに備えるため、また、震災の教訓を語り継いでいくためにも、活動の継続を目指しています。

【活動実績】

2014年度

宮城県の小学5年生全員 約21000枚配布

2015年度

宮城県、福島県の小学5年生全員 約35000枚配布

2016年度

宮城県、福島県、岩手県の小学5年生全員 約47000枚配布予定
子どもたちが自ら考え、
理解を深めるための出前授業

減災ポケットへの理解を深め、教員も含めた減災教育の普及のため、東北大学と東北大学災害科学国際研究所は減災出前授業に取り組んでいます。授業を行う小学校は、各地の教育委員会によって選ばれますが、状況に応じて授業を希望する学校にも出向いて出前授業を行っています。また、災害科学国際研究所は海外でも減災出前授業を行い、東日本大震災の教訓を世界に伝えています。

【活動実績】

2014年度

宮城県内の小学校70校で実施

2015年度

宮城県と福島県の小学校26校で実施

その他、アメリカ、タイ、インドネシア、フィリピンなど海外でも実施

減災意識啓発教育をサポートする
教育ツール制作

減災ポケット「結」プロジェクトは、出前授業以外にもフォーラムや減災教室を開催し、減災意識の向上に努めています。こうした活動の成果やノウハウをもとに、動画を中心とした減災教育の教材を制作し、教育現場への貢献を目指しています。

基金協力へのお願い

東北大学基金では、プロジェクト継続のために減災教育研究助成基金への寄附をお願いしています。詳しくは、東北大学基金のWEBサイトをご覧ください。